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佐々木俊尚『仕事をするのにオフィスはいらない』-ノマドワーキングのすすめ、光文社新書(2009)

以前に、「ユビキタス」という言葉が流行ったことがあります。どこにいても常にネットにアクセスでき、仕事場はオフィスに限らないといった宣伝がずいぶんされていたように記憶していますが、あれはどうなっちゃったんでしょうかね?

この本の著者である佐々木氏の本は、以前に文春新書から出ている『グーグル』を読んだことがありますが、わかりやすく面白かったので今度も手に取ってみました。何かの対象を取材したというよりは自分の普段の生活やツール、そして親しい人の仕事のやり方をまとめたもので、最期によく見かける「XXハック」といった類のハウツーものでした。正直あまり面白いと感じませんでしたが、喫茶店ルノアールではパソコンの電源が使い放題の店が多いこと、年収による時間の使い方の違いのデータ、いろいろなクラウドのツール紹介といった内容はそれなりに有益かと思われます。私の内部基準を満たさなかったため、読書ノートへの登録はいたしません。

至る所を仕事場にするとうのも、考えものかと。。。確かにその方が時間を有効に使える業種もあるでしょうが(佐々木氏はその一人)、そうでない人もいるわけで。仕事とプライベートをきっちり分けたい人だっているでしょうしね。

年収による時間の使い方の違いは、年収2000万円と年収5000万円で比べているのですが、氏が差があると言っている根拠があいまいのように思いました。「ついダラダラしたり、目的なく時間を過ごすことがある」という項目では、年収2000万以上の人では40%、年収500万円台では46%と差は微妙。いくらなんでもこれを見事にくっきり分かれているとは言わないだろう(^^;

氏は自分で自分をコントロールすることがお好きなようで、それが今後の望ましい働き方だと強く思っているように感じます。きっと時間も収入も人間関係も全てコントロールしたいのかもしれません。まあ、悪いとは言いませんけれど、ここまではとても徹底できないなあというのが私の現在の率直な気持ちですね。。
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