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気になったテレビ番組2本 [日々のこと]

気になったテレビ番組が2本ありました。22日に放映された、テレビ朝日の「医療最前線SP」と23日に放送された、TBSテレビの「がっちりマンデー」という番組です。

前者は最先端の医療を紹介する番組で、私が観たのはがん治療の最先端を紹介する部分。紹介されていたのは米国のM.D.アンダーセン病院で、聞き手はフィギュアスケート選手、井上怜奈さんでした。彼女も肺がんを患って闘病した経験を持つとのこと。充実した医療スタッフ、最先端の検査技術や治療手法(正式に認められたものだけではなく、治験段階のものも含まれます)、手厚いサポート体制が紹介され、なるほどここならばがんになっても充実した治療が受けられるだろうと納得するものでありました。がしかし、患者にとって大変重要な部分、治療費はいったいいくらかかるのかは明らかにされていませんでした。

ご存じの方も多いと思いますが、米国では日本と異なり健康保険は民間保険で運営されています。米国の治療費は異様に高いので、上記のような充実した治療をふんだんに受ければおそらく数千万円からへたをしたら億円単位の費用がかかるのではなかろうかと思います。(民間保険が何も言わずにこのような高額医療費をサポートすることはあまり期待できない)。もしこの番組をご覧になって、日本と同額の費用負担で上記のような治療を受けられると思ったらそれはとんでもない誤解でしょう。番組はこのような点もきちんと放映すべきであると思いました。米国でがん治療にかかる費用が膨大であることは、千葉敦子さんの著書にも詳しく述べられています。

http://www005.upp.so-net.ne.jp/Kaede02/bookreport/bookrep36.html

がっちりマンデーの方は、65歳以上が活躍して元気にお金を稼いでいるという話で、発電機などの部品を作る工場が熟練工の技術を上手く活用しているといった内容でした。報道されている内容は本当のことなのでしょうが、製造業全部がこうなるとは思えず、やはり大量生産が可能な部分は工賃の安い外国に移ってしまうでしょう。日本独自の技術でアピール、と言うのは簡単で、でも実際にはそのような分野がたくさんあるわけでもないので、ものづくり日本の路線がこの先も続くとは考えにくいのです。NHKをはじめ、テレビは職人とか工場とかを取材する番組が好きなようで、それはそれで構わないと思いますが、その路線で行けば日本は安泰であるといったメッセージを載せるのは止めてほしい、と思いますね。

以上

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