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弁当の食べ方 [日々のこと]

先日、仕事で都内の某高級ホテルへ行きました。

朝から晩まで終日あったイベントで、昼は主催者側がお弁当を用意してくれました。かなり豪華な和洋折衷の幕の内弁当で、質、量ともに超一流品。すき焼きの横には別容器で半熟の卵がついていて、すき焼きは卵につけて食べるよう配慮されていました。

近くの席にいた外人さんが、「食べ方に順番はあるのか?」と隣の日本人に聞いていました。おそらく前菜、メイン、デザートに相当するものがあると思ったのでしょう。今まであまり考えてみたことありませんでしたが、幕の内弁当って果物のようなデザートは別にしても、どれから食べるか気にしませんよね。そもそも作法とされるような順番があるのかどうだか。結局、どれから食べてもいいんですよと言われて外人さんは納得したようですが。例の半熟卵をカツレツにつけて食べていたの少々奇妙に映りました。

でも、半熟卵がすき焼きとセットになっていたことに気がついた人は多くなかった。幕の内弁当のレイアウトに組み込まれてしまうと、すき焼き-卵といった組み合わせを認識できなくなってしまうんですかね。私もこの2つがペアだというのはすき焼きを食べてしまってから気がついたのです。日本では料理を然るべき容器に入れてどのように食べるかを示しますよね。半熟卵もつけ皿とわかる容器に入っていたら、少なくとも日本人は半熟卵の扱いを理解したのだろうなあと思いました。

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沼津漁港 [日々のこと]

先日、沼津の魚市場へ行ってきました。

まあ、別のところに行った帰りに立ち寄ったのですが、お昼をここで食べました。車で行ったのですが、魚市場の構内を駐車場として開放していて、そこに無料で車を止めることができます。(おそらく)魚市場の関係者が親切に誘導してくれました。

魚市場の中にはたくさんのお店があって、特に入るところは決めていませんでしたが、入ったのは下記のお店。

お食事処かにや 沼津港店 高足かに職人の店
http://www.koutokumaru.com/

きちんとした食事処で、お店も綺麗でした。店内はあまり広くないのですが、ファミレスにあるような呼び出しボタンがあって、ドリンクバーとお子様ランチまでありました(笑)。ドリンクバーはファミレスほど充実していませんが、漁港の魚料理の店にドリンクバーがあるだけで珍しいのではないでしょうか。

メニューは漁港の食事処らしく、アピールポイントの高足かにをはじめ様々な魚介類が並びます。料理には様々な小鉢が付くところがこれまたファミレスっぽくて面白い。お値段はリーズナブルで、メインデッシュの量や小鉢が付いてくることを考えるとお得感がありました。小鉢のひとつの茶碗蒸しはしっかりと味付けされており美味しかったです。お子様ランチは12歳までのメニューですが値段の割にはボリュームが多くてお得感満点です。恐らく儲けは度外視してサービスしているのではないかと思われます。

トイレも綺麗ですし、気持ちよく食事できますのでお勧めです。

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電車の中 [日々のこと]

今週は中頃から週末まで、電車に1時間少しのところへ通っていました。始発駅から乗るので必ず座れるため、車中でどう時間を使うか選べます。

でも、重いノートパソコンと紙の資料を持ち運ばなければならなかったため、本を持って行くのは断念。結局スマホで読むためにドキュメントをいくつかPDFにして入れただけでした。

新幹線に乗るときもそうですが、車中でいろいろできると思って本読もうと思っても、大してできないんですよね。たいていは1つのことをやるだけで1時間超くらいはすぐに経ってしまいます。だから欲張っていろいろ持ち込まないし、そもそも事前に何をやろうかあれこれ考えるのも時間の無駄だからやらない(笑)
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佐藤文隆『科学者には世界がこう見える』、青土社(2014) [自然科学]

理論物理学者が書いたエッセイです。理論物理学は数学を道具として世界を見ていくので、少し前に載せた「数覚」をお持ちの方たちだろうと思われます。大昔になりますが、ロゲルギストK2氏という物理学者の集団が書いた、『物理の散歩道』というエッセイ集を面白く読んだ記憶があるので、この本もその延長線上にある感覚で読みました。

自分が期待したような、「数覚」を駆使した世界観が展開されていたわけではなかったので、そのような観点からは空振りに近かったのが正直な感想です。ですが、「紙と鉛筆でできる学問」に対して面白い解釈が与えられていたのが記憶に残りました。

私は、「紙と鉛筆でできる学問」というと、コストがかからず頭(アイディア)勝負、ただし成功すれば世の中をひっくり返すような大発見、のようなイメージを持っています。ところがこの本では、「そもそも紙というのは昔は非常に高価なものであって、それをふんだんに使用する学問(この場合は数学を指しています)というのはとても贅沢なものだったのだ」と、コストは高いのだと指摘しています。

想定している時代が異なるので、私のイメージと単純に比較することはもちろんできません。今は、紙というのは容易に手に入るわけで、紙と鉛筆というのはほとんどコストがかからないと同義です。がしかし大昔は手に入れること自体がそもそも非常に難しかったとすると、現代では非常に高価な実験装置に該当するものだったのかもしれません。

記号を使って考えるのは、地面に石で書き付ければ簡単にできます。紙と鉛筆は思考過程を記録しておくためのツールで、昔はこれが非常に高価だった。ということは長期間にわたって思考を展開することが高価だったと言えるでしょう。現代では紙と鉛筆のコストはほぼゼロとなり、コンピュータの使用コストも劇的に下がりました。現在の科学研究におけるコストの議論は高価な測定装置であったり観測を行うための人件費だったりします。紙が高価だった時代と比べると、文明は明らかに進歩しているのです。


科学者には世界がこう見える

科学者には世界がこう見える

  • 作者: 佐藤文隆
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2014/11/20
  • メディア: 単行本



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一高の青春54年をDVD化 [日々のこと]

古い新聞の切り抜きを整理していたら、旧制第一高等学校(一高)の校友会雑誌380冊が1枚のDVDにまとめられたとの記事が出てきました。2006年2月18日の、朝日新聞夕刊に掲載されたものです。

日本近代文学館編集、八木書店が発売、価格は89万2500円とあります(※現在は85万円+消費税だそうです。下記URL参照)。気軽に手を出せる金額ではないので、大学等の図書館あるいは玄人の研究者向けの製品ですね。

八木書店のサイトに行くと紹介記事があります。現在でも取り扱いはあるとのこと。
http://www.books-yagi.co.jp/pub/pages/koukyu/

未知の作品が埋もれているかもしれず、学術的な価値があるとのこと。とにかく「校友会雑誌」を全てデータとし登録してしまい(だたし2巻ほど未発見のものあり)、内容の精査はこれからといったスタンスです。そうするとたった89万円で新しい発見があり、論文化できるのだったら安いものだとも言えます。ただし未知の作品が発見されれば、ですが。
380冊のデータが1枚のDVDに収められてしまうというのも、保管場所や検索の手間を考えれば大変便利かと。専用のアプリを使って検索がかけられるようで、デジタルデータならではの分析アプローチができるでしょう。これでまた論文が書けてしまうのであれば、89万円は高くはない買い物かと思います。

もちろん、当然のことながら私にとっては高い買い物です(笑)。
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デイヴィッド・T・コートライ『ドラッグは世界をいかに変えたか-依存性物質の社会史』、春秋社(2003) [社会科学]

嗜好性のある物質、サイコアクティブ化合物と人間社会(文化)の関わりの歴史について概観した本です。サイコアクティブ化合物というと、たいていの人は麻薬、タバコ、酒が思い浮かぶと思いますが、著者によると砂糖、カフェイン(お茶、コーヒー)も含まれるとのこと。カフェインはわかりますが、”砂糖”が入っているのは面白いですね。

”ドラッグ”というと、生きていく上で必需品ではないが、いったんはまると習癖性が強く抜け出すのが困難で、身体には悪い、という先入観がありましたが、生きていく上での必需品であればそれを身体が強く求めるというのも確かなので、サイコアクティブ性があってもおかしくありませんね。単に言葉の問題で、”嗜好性”をどのように定義するかでしょうか。

このような、文明を問わずに強い嗜好性があるものというのは、時代や国を問わずに為政者にとって格好のツールになったり、密輸やヤミ流通のアイテムになったりするわけです。需用に比して供給が少ないと、かさばらなくて高額な品物がこっそり扱われるというのはアイテムを問わず普遍的な事実ですね。ここから、法律で禁止されているか、その利用が厳しく制限されている品物が、権力や戦争といかに強く結びつき得るかというのを、この本は様々な歴史的事実から説明しようと試みています。

もし仮に身体に安全で安価なドラッグが登場すれば(可能性としてはあり得ます)、我々の文化はがらりと変わってしまうのかもしれません。伊藤計劃(いとうけいかく)の『ハーモニー』に描かれたように、争いや憎しみが消えると同時に愛情や創造も消えるといった世界が出現するのか、それとも人類ver2のようまったく新しい世界が開けるのか。。そのような物質が創成できたとしたら、まずはサルあたりで試して社会がどのように変化するかを調べなければなりません。

日本呼吸器学会が入会の条件として禁煙を必須としたという噂を聞いたので、学会のホームページに行ってみましたがそのような記載はありませんでした。ずいぶん前には学会会場に喫煙コーナーがありましたが、今はあるんでしょうかね。


ドラッグは世界をいかに変えたか―依存性物質の社会史

ドラッグは世界をいかに変えたか―依存性物質の社会史

  • 作者: デイヴィッド・T. コートライト
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 単行本




ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 伊藤計劃
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2014/08/08
  • メディア: 文庫



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数覚その3 [自然科学]

あることで世間に認められる(ざっくりと言えばそれでお金を稼げるようになるという意味)には、どの程度の時間が必要かについて。

米長邦雄『人間における勝負の研究』、祥伝社によると、青春時代に集中した5,000-6,000時間。ちなみに米長氏は棋士(プロの将棋指しです)

佐藤亮子『受験は母親が9割』、朝日新聞出版によると、10,000時間。この本には司法試験は10,000時間勉強したら通るという記述があります。

その人が置かれている環境、すなわち年齢、立場(学生か、社会人か)、経済条件(塾やセミナーなどに通える金銭的余裕があるか)にも左右されますが、若くて集中可能な環境で5,000時間程度、そうでなければ倍の10,000時間程度といったところでしょうか。もちろんその「あること」に対する正しいモチベーションが保ち続けられることが条件です。
理系の大学生で、1年生から4年生まできちんと真面目に勉強するとして、専門科目に絞ったとします。下記のような試算で7,200時間となりました。

大学4年生:卒業研究に没頭、1日10時間 x 300日 = 3,000時間
大学3年生:専門科目を集中して取得、1日8時間 x 300日 = 2,400時間
大学2年生:専門科目の基礎を取得、1日4時間 x 300日 = 1,200時間
大学1年生:一部の専門科目を取得、1日2時間 x 300日 = 600時間

でも最近は最低でも修士課程まで終えないと専門職の扉をたたけません。修士課程では更に研究に没頭する必要があるので、1日12時間 x 300日 x 2年 = 7,200時間とします。これを学部時代にプラスすると合計して14,000時間超をかけることになります。あくまで理系の技術職で企業への就職を念頭に置いた試算ですが、結構大きな数字になってしまいました。言い古されたことですが、やはり好きなことでないとここまでは続かないし、続かなければモノにならないので、これだけ投資するかはきちんと考えた方がよいと思います。

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ノーベル文学賞その2 [日々のこと]

今年も、村上春樹は受賞しませんでした。

新聞には、カフェに集まったファンがネットで受賞者の発表を見ていて、村上春樹が受賞しなかったことがわかると大きなため息が流れたと報じられておりました。10年近くも受賞候補になっていて、まだかまだかと待ち望んでいる雰囲気が伝わってきます。さらに時間が経つと、受賞して当然だ!という雰囲気に変わったりして(笑)。

この新聞記事には、村上春樹が推される理由として、彼の作品が多数の言語に翻訳され、広く世界中で読まれていると書かれていました。これはどうやら必須条件のようです。ノーベル賞は”全世界”で受け容れられていなければならないってことですかね。そのような人はもちろん存在するのでしょうか、如何に人の心に響いたかで測られるものだから、結構恣意が入りますね。例えば100人の人に人生が変わるほどの深い感動を与える本と、10,000人にちょっと面白いなと思わせる程度の本ではどちらか価値があるか、一概には決められないですよね。これは、もうエイヤで決めるしかない。その点、仮説や有用性が実験や実臨床の場でシビアに試される自然科学の受賞基準はずっとシンプルかつ客観性がありますね。


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ノーベル文学賞 [日々のこと]

ノーベル生理学賞と物理学賞での日本人受賞に湧いていますが、これでもし村上春樹がノーベル文学賞を取ったら日本国中が祭になるんだろうな。

ちょうと、たまたま、『村上春樹はくせになる』という、2006年に購読してまだ読んでいなかった本を読了したところですが、本の帯に「近し!ノーベル文学賞」と書かれています。受賞の噂が立ってから少なくとも9年経過しているのですね。でも村上春樹がノーベル文学賞もらいそうだっていう根拠って、確固たるものがあるのですかね? 自然科学と違って、どの程人類に貢献したかを測るのは難しそうだ。
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お店にある商品持ち出し検出器 [日々のこと]

先日、家の近くにあるあまり大きくない書店で買い物をしていたときのことです。入り口付近に設置されている商品持ち出し検出器が鳴ったのですが、ひっかかった人はそのまま退出してしまい、お店の人も追いかけることはありませんでした。

持ち出し検出器というのは、商品に貼ってあるICタグと検出器から成り立っていて、ICタグがついたまま持ち出そうとすると検出器が警報を出すしくみになっています。家電量販店で広く普及していますが、最近ではあまり大きくない店でも導入されているのですね。
検出精度がどの程度なのかはわかりませんが、ICタグ以外のものでも反応してしまうことはあるようで、アラームが鳴ったからといってクロであるとは限りません。お店側としては万引き防止の為に設置しているのでしょうから、アラームが鳴ったらお客に確認させてもらうというのは筋が通っています。

ところが、私はアラームが鳴ったからといって店員がお客に確認を求めている風景を今まで見たことがありません。その理由は単純で、店員がそこまで手が回らないから。家電量販店は最近はフロアにいる店員の数が少なくて、商品について説明してもらうのも一苦労ですし、個人商店ではお客が支払いで列を作っているときにアラームの対処をするのは難しいと思われます。私が先日目撃した光景もまさにそんな感じでした。

とすると、この検出器で万引きを現行犯で捕まえるのは無理。。それでは一体何のために設置されているのかというと、”威嚇”の意味合いが大きいのでしょう。防犯カメラの画像と併せて、アラームを鳴らした人物はビデオにちゃんと残るわけですしね。商品をこっそり盗もうとした奴を未遂で終わらせる作用もあるかもしれませんが、アラームが鳴っちゃったら盗もうとしたことがバレバレですし、すごすごと返しに行くのもちょっと考えにくいかな、と思います。だから、このシステム真の狙いを考えると、商品全部にICタグを付けなくても適当に一部に付けておいても効果はさほど変わらないのではないでしょうか。

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