構造主義をめぐる生物学論争 [自然科学]
生物学者の池田清彦先生が書かれた構造主義生物学の本を読み、構造生物学の本を何冊か読んでいます。この本は9名の対談という形になっていて、池田先生が提唱した構造主義生物学の考え方に対する検証も含みます。発刊が1989年と今から30年以上も前の話ですが、語られている内容は古いとは感じませんでした。DNAに書かれた情報と生命現象の発現の間の関係は、ブラックボックスのところが今でも多くて、DNAの塩基配列が読めた、イコール、生命が理解できたとはならないんですね。生物が行っている営みは、その生化学的反応過程は全て物理化学的な規則に従っていますが、進化、遺伝、免疫、生殖、再生といった生物の営みが自動的に出てくるわけではない、そこにはDNAだけでは語れないようなものがあって、それを「構造」と呼んで色々議論していると読み取りました。
池田先生の著作を何冊か読んでから挑戦しましたが、私には結構難解な本で、おそらく半分もきちんと理解できていないのではと思います。時間が経ったら再読してもう一度考えてみるべき内容かな、といったところですね。
池田先生の著作を何冊か読んでから挑戦しましたが、私には結構難解な本で、おそらく半分もきちんと理解できていないのではと思います。時間が経ったら再読してもう一度考えてみるべき内容かな、といったところですね。
2023-08-15 06:47
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