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ダグラス・C・メリル著、千葉訳『グーグル時代の情報整理術』、ハヤカワ新書juice、209年 [社会科学]

Googleの元CIO(最高情報責任者)、メリル氏が、現代の整理術と銘打ったテクニックを披露している本です。メリル氏は失語症であるにも関わらず、それを克服して仕事上の業績を挙げらたらしいのですが、その経緯についても詳しく触れられています。


グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)

グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)

  • 作者: ダグラス・C. メリル
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/12
  • メディア: 単行本



当然と言えば当然ですが、Googleが提供する数々のツール-Google検索、Gメール、Google Desktop等の紹介が中心です。それからiPhoneやスカイプといったツールも登場します。基本的には氏はクラウド思考というか、オンライン上に情報を全て載せておいてネットを通じてどこからでもアクセスできるようにするのが、効率を上げるコツだと紹介しています。

それから、現代においては情報を持つことは力ではなく、その情報を共有して付加価値を付けることこそが力だ、と説きます。Googleをはじめとた検索サービスにより情報の入手は容易になってきており、情報には誰でもアクセスできるようになっているためです。Googleを使った検索テクニックも紹介されているので、それだけでもまずまず役に立つかもしれません。

仕事とプライベートを融合させる方法では、仕事とプライベートを明確に分けようと努力するのは止めて、それらを融合して「賢く働く」べきだと紹介されているのですが、それはスーパーのレジで精算を待っている間にブラックベリーディバイスで仕事メールをチェックするとか、そんなようなことを言っているわけですね。まあ気持ちはわかるけど、わざわざ「融合」という大げさな言葉を使わなくてもいいんじゃないかなあというのが正直なところ。いわゆる、自宅を仕事場にしている職人さんの感覚を持ち込んでみては、といったところかと思います。

私自身は、クラウドサービスはウェブとBlogを使っているのみです。多数の人が言うように、セキュリティ的な懸念というのがあって個人情報を全てクラウドへ上げてしまうのは抵抗があります。まあしかし、重いノートパソコンを持ち歩くデメリットと比べてどうかという判断になるのでしょうが。

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