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堀江貴文『拝金』、徳間書店(2010)

一応、小説ということになっているが、まあ形は小説だが、自叙伝を小説風にまとめたというところ。
ホリエモンの歩んできた道をトレースできるが、金融商品を駆使して会社を大きくしていくストーリーは、面白い。ちょっとした金融工学の入門書とも言える。

めったに起こらないが、起こるとものすごく大きなインパクトがあるもののたとえを「ブラックスワン(黒い白鳥)」という。ナシーム・ニコラス・タレブという人の書いた、『ブラック・スワン-不確実性とリスクの本質』という本で解説されているのだが、『拝金』の主人公、優作に訪れた一連の出来事もブラック・スワンと言えそうだ。でもそれをあたかも必然のように描いているところが、この本の凄みである。

現実離れしているとか、そうそう都合の良いことは起きないとか言ってストーリーを否定してしまうのは簡単だが、否定したりケチをつけたところで読み手の人生が豊になるわけではない。この本の使い方は、ストーリーに素直に乗っかってヒルズ族の生活を楽しむところにある。


拝金

拝金

  • 作者: 堀江 貴文
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2010/06/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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