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開高健の未発表作品発見 [文学小説]

2012/1/5の読売新聞朝刊、社会面に開高健の未発表作品発見の記事が出ています。
自筆原稿57枚、「なまけもの」(芥川賞後第一作品)の原型となった作品の可能性がある、と書かれています。が、私は「なまけもの」を読んだことがありません。戦後の混乱期を生きる苦学生を描いた自伝的な作品、とあるので、時代的に福永作品と重なるかもしれず、興味はあります。AMAZONの書籍データベースをチェックするツールで調べてみたところ、「なまけもの」というタイトルの本は出ていないようでした。

開高健の作品は、今までに読んだものは1本のみ、新潮文庫絶版100冊のCDに収められていた『新しい天体』という作品です。予算消化のため、大蔵省の人間が景気調査と称して全国の名物を食べまくるという、まるでお菓子の家の大人版のような話でした。読み終わった時には、変な作品だなあという印象しか持ちませんでした。しかししばらく経ってみると、その異様な場面設定と精密な料理の描写が頭に焼き付いています。結構、名作だったかも(笑)。

以上
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