故・伊藤計劃氏『ハーモニー』が第３０回日本ＳＦ大賞を受賞

故・伊藤計劃氏『ハーモニー』が第３０回日本ＳＦ大賞を受賞

先日のニュースで、１２／６に『ハーモニー』が第３０回日本ＳＦ大賞を受賞したことを知りました。私もウェブサイトでこの作品の読書感想文を発表していますが、ディストピア（ユートピアの反対）を描いた作品だと思います。詳細はウェブサイトをご覧頂ければと思います。

http://www005.upp.so-net.ne.jp/Kaede02/bookreport/bookrep30.html

私は、ＳＦ小説は基本的には好きですが、好んで読むのは異星人との遭遇や宇宙旅行のような天文・物理系が多いのです。バイオ系ＳＦはウソ臭く思えてあまり触手が動かなくて(^^;　でもこの作品は書評を読んで興味を惹かれたので読んでみました。ストーリー展開も面白く、質的にも高い作品かと思っています。伊藤氏は３４歳という若さでお亡くなりになってしまっているのですが、大変残念だと思います。

その他の伊藤氏の作品では、と『虐待器官』を持っていますが未だ読んでいません。

※『冬至草』も伊藤さんの作品だと思っていたのですが、違いました。大変失礼いたしました。『冬至草』は石黒達昌さんの作品でしたね。　

『冬至草』はやはりバイオ系のＳＦで短編集ですが、状況がとてもリアルに描かれていて玄人の眼にも耐えうる作品に仕上がっていますね。ウランを濃縮する放射性植物って、なんとなく神秘的じゃありませんか（笑）

以上