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ジュディ・ダットン/横山訳『理系の子』、文藝春秋(2012) [自然科学]

ISBN978-4-16-375080-4
1,700円
☆☆☆☆☆

序章  これがサイエンス・フェアだ
第1章 核にとり憑かれた少年
第2章 ゴミ捨て場の天才
第3章 わたしがハンセン病に?
第4章 鉄格子の向こうの星
第5章 ホース・セラピー
第6章 デュポン社に挑戦した少女
第7章 もはやこれまで
第8章 手袋ボーイ
第9章 イライザと蜂
第10章 ロリーナの声に耳を傾けて
第11章 第二のビル・ゲイツ
第12章 世界最大のサイエンス・フェア
第13章 そして、優勝は・・・
終章 祭りの終わりに


インテル国際学生科学フェア(ISEF)という、高校生の科学オリンピックの様子を描いたドキュメンタリーです。これは国際的な催しですが、日本では日本学生科学賞、高校生科学技術チャレンジというフェアがこのSIEFと提携していて、このどちらかを勝ち抜くとISEFへ出場できるそうです。

ISEFに参加した6名の生徒の生い立ち、フェア出場に至るまで、その後が詳しくレポートされているのですが、その多様性に驚かされます。これは日本と米国の差かもしれず、日本の方が家庭環境がずっと均一だというバイアスがあるとは思いますが。それにしてもどのような環境に置かれようと、動機はどうであろうと、良質のテーマは科学的な好奇心でほぼ決まる、という当たり前の事実をこれほど力強く、クリアに示してくれている読み物は無いでしょう。

最後に特別寄稿として、日本からISEFに参加した、千葉県の高校生のレポートが載っています。

一読をお勧めします(^_-)


理系の子―高校生科学オリンピックの青春

理系の子―高校生科学オリンピックの青春

  • 作者: ジュディ ダットン
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/03
  • メディア: 単行本



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